２０１８年５月１９日（土）、鎌倉の大仏殿高徳院において、第五十回慈善茶会を開催いたしました。
　当日は、前日より心配されていた雨も朝方に上がり、多くのお客様にご来場頂きました。この日を楽しみに、またご遠方よりお越し頂きましたお客様の皆様には心から厚く御礼を申し上げます。

　本年は「まちの人の軌跡をたどり、想いを紡ぐ」というテーマで、過去５０年間のまちづくり事業としての慈善茶会を振り返り、皆様に提示する機会を設けました。また、新たな試みとして、エクスカーションと称して、鎌倉能舞台様にて能の講話、長谷別邸様にて鎌倉彫や陶器の展示を行い、鎌倉のまちが過去から紡いできた文化を感じていただくとともに、長谷のまち歩きも楽しんでいただきました。

　そして、本茶会の主旨の一つに、２０１１年に発災した東日本大震災の復興支援として今も力強く現地で活動している、「特定非営利活動法人ハッピーロードネット」様が展開している「ふくしま浜街道桜プロジェクト」という活動の支援があります。こちらの団体は、東日本大震災で被災した現地の子どもたちに希望を与えるべく、全国から「桜の木」のオーナーを募り、植樹を続けている団体です。当会議所は、第四十七回の慈善茶会から活動意義に共感し、支援を継続しております。昨年も現地にメンバーが赴き、皆様からお預かりした収益を福島の地に継続してお届けしております。

　このような大きな事業を毎年開催することができますのは、茶道裏千家千宗室御家元をはじめとする御宗家の皆様、毎年会場を快くお貸し下さる大仏殿高徳院佐藤孝雄御住職、茶道裏千家淡交会鎌倉支部・青年部の皆様をはじめ、市内の学校茶道関係者様、そして学生の皆様、さらには鎌倉ユネスコ協会の皆様のご理解、ご支援ご協力があっての事と存じます。この場をお借りし改めて厚く御礼申し上げます。

　お客様のおもてなしにおいて至らなかった点も多々あるかと存じますが、お客様から頂戴した多くの励ましの言葉を胸に刻み、これからの活動の糧としていきたいと存じます。末筆ではございますが、ご来場頂きましたお客様、そしてご支援ご協力頂きました多くの皆様との絆を繋げた事に感謝しつつ、益々のご発展ご多幸を祈念し、御礼と致します。


公益社団法人鎌倉青年会議所
第五十回慈善茶会実行委員長
潮見　雅利